通常の日常生活の中で土地の名義変更が必要となる場面はそれほど多くはありません。しかし、一生に何度かは発生することがありますので、忘れずに手続きを済ませるようにしましょう。主に、土地の売買、相続、贈与、財産分与で土地の名義変更が必要になります。不動産の売買時は、登記簿の記載内容の変更によって所有権を移転させるために、名義変更手続きが必要とします。
また、相続によって親や親族の土地を引き継ぐ場合も、同じように手続きが必要になります。相続の場合は、所有者が亡くなってから、相続する人が申請を行うことになります。手続きや書類が複雑になっていますのでご注意ください。土地の贈与時にも手続きが必要です。
送った側と受け取った側の両方で手続きが必要となり、本人確認書類等を提出しなければなりません。贈与税の課税対象となることがありますので十分に注意し、手続きを忘れないようにしてください。財産分与の際にも名義変更手続きが必要です。財産分与は、夫婦が離婚するケースで発生し、婚姻中に二人で築き上げた財産をそれぞれの貢献度に応じて話し合いを通じて分け合うことを決定します。
夫婦共同で申請することが重要です。夫婦間の仲が悪かった場合は、弁護士などの代理人を通じて協議を進めますが、財産分与の手続きは煩雑で難航することが多く、コミュニケーションがしっかりと取れるかどうかが問題となるでしょう。できる限りお互いに協力して進めるようにしましょう。