土地を所有している場合、名義変更手続きを忘れると、将来的に様々な問題が発生する可能性があります。以下では、名義変更を忘れた場合に起こりうるトラブルについて説明します。まずは、相続の際の問題です。所有者が亡くなった場合、その土地は相続財産となります。
相続人が名義変更をしないまま放置していると、相続人間でトラブルが生じる可能性があります。また、相続人が不明な場合は放置されたままになり、放置期間が経過すると国に没収されてしまう可能性も出できます。また、土地の所有者にかかる固定資産税は、名義が変更されていなくても支払いが必要です。土地を所有している人が死亡した場合には、相続税が発生する可能性があります。
名義が変更されていないと、固定資産税の納付が適切に行われなかったり、相続税の納税義務があるにもかかわらず滞納してしまったりすることになってしまいます。その場合、延滞金が発生したり税金の取り立てが行われたりすることがあるので十分注意しましょう。万が一犯罪被害に遭った場合の問題にも、問題が出てきます。名義が変更されていない場合、侵入盗などの犯罪被害に遭った時に所有者が特定されにくくなり、補償を受けることができない場合があるからです。
以上のように、土地の名義変更を忘れることは将来的に多くの問題を引き起こす可能性があります。名義変更手続きを忘れた場合にはできるだけ早く行うようにし、自分で手続きするのが難しい場合は専門家に相談するようにしましょう。